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​さくらサポート加納(サービス付き高齢者向け住宅)

​Concept

​この建物は築60年以上の元は個人住宅でした。状態も良く、今の住宅の既製品の物で溢れる時代には珍しく、職人がひとつ一つ手の込んだ作りの【銅の樋】や【欄間】【灯篭】【手水鉢】等があり、又現行の建築基準法の関りで軒裏の垂木を見せる作り等、文化的にもすごく良い建物だと現地調査を行った際感じました。クライアントの要望は「この古民家をサ高住宅(サービス付き高齢者向け住宅の略)にリノベーションして、施設感がない環境をつくって、入居者が家に帰ってきてるように感じてもらいたい」とご要望をいただきました。そこで、古民家の雰囲気を損なわないように(和モダン)になるようにインテリアをデザインし、貴重な先程挙げたモノを違ったモノへ再利用し、【欄間】はもとのままの利用方法と廊下の壁にある間接照明にすることにしました。欄間の間接照明は、裏に照明を仕込み絵が浮き上がってきとても入居者や見学者に好評ですとのお声を頂いております。​外観は屋根部分が特に貴重な部分が集約していたので屋根をそのままにし、軒の垂木と野地板の表し仕上げをそのままの仕上げにし、現行法に合わせ火災に強い建物にするために、垂木間に面戸板を設置しその問題をクリアし外観は壁と屋根で新旧のコントラストをだすデザインとしました。入口の部分は昇降機を配置し車いすの入居者も容易に移動できるようになっており、その周りは解体前にあった【灯篭】【手水鉢】を配置し、どこか懐かしい庭へとしました。

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